理想は理想
「は?」て人に言われますが、僕は人前で話すのが苦手です。
緊張するし、リアクションが無いお客さんもいるし、なんか無視されてるような感覚だし。
講義や講演が決まってからはそれが終わるまでずっとその事で頭がいっぱいで、何をしてても「あそこをもっとこうした方がいいかな。」とか考え続けてしまいます。
そして講義が終わると猛省。
自分の話している内容をビデオでチェックすると、まぁ回を重ねるごとに少しずつマシになってきてるなとは思います。
でも
この成長の延長線上に、僕の理想の話し方はないなと思います。
僕の理想は、僕に哲学を教えてくれた恩師の話し方なんですが、感情を爆発させてまくし立てるテレビショッピングみたいな話し方とは真逆の静かな話口調。
それでいて感情と情熱が滲み出ていて、ブラックホールが突然現れたかのように場が一気に吸い寄せられる。
後ろから見ていて空気の色が変わるのがすぐに分かる。
世界のトップゴルファーのプレーを目の前で見ましたが、このスイングは真似ができるけどこのスイングは一生かけても無理、というのがあります。
残念ながら「がんばれば何でもできる」なんて言うのは嘘で、持って生まれた特性と特徴、育った環境、体の構造、経験数、様々な要素で構成されている人間を、経験数だけみて「がんばれば同じようになれる。」なんてことはありません。
逆に憧れの人の真似をした結果、マイナスになってしまうことがあります。
自分の好きな型じゃない、自分に合った型を身に着ける。
全ては結果のために。