天と地
プロとアマの差、最終回
アマチュアが天を仰いで、空を見て悔しさに打ちひしがれている時、プロはグッとボールに近づいてかがんで、手で帽子を覆って余分な情報をシャットアウトしてボールの軌跡にさらに目を凝らします。
カップを過ぎてからどういう道を通って外れていくのか。それを全集中で見ます。
なぜそれを凝視するか分かりますか?
その通り過ぎた道を、次のパッドで逆から打てば入るからです。
もうボールは自分の手から離れた。コントロールができない。では、今するべきことは何か。
カップ通り過ぎるまでは他のグリーンや今後の同じグリーンのための学習。そしてカップを通り過ぎてからは次のパッドへの学習です。
悔んだり、反省したり、怒ったり、喜んだり、そんな時間は一瞬もありません。
プロとアマでは天と地の差があります。
アマチュアは天を仰ぎ、プロは地を見つめる。
常に、今できる全てのことをやる。コロナになってプラスのことの一つは、無観客のため選手とキャディーの会話や、選手の独り言が全て聞けることです。これは大きいです。どういうことを考えているのか。世界のトップのマインドを学べるんです。面白い。