仕上げ9割9分
前回の投稿で段取り9割と書きましたが、実はもっと重要なことがあります。
それは仕上げです。
私はほとんどの失敗は最後の油断だと思っています。
もう勝った。もうすぐ完了だ。もう終了だ。
これが一番危険。「もう勝った」は「まだ勝ってない」と同義語です。
世の中には「勝った」か「負けた」かしか存在しません。「未完」か「完」の状態しかありません。
99%はまだ勝ってないし、終わっていない。そこで油断することがなぜ危険なのか。
窮鼠猫を嚙む。
追い込まれたネズミは猫でも噛む。捨て身の攻撃をしてくる相手はもう今までの相手ではなく、失うものがない最強の敵へと変貌しています。
そんな敵に無傷で勝てる訳がない。だから変貌する前に早くとどめをさす。
ライオンはウサギを狩るのにも全力で挑むといいます。
昔はすごいなーって思いましたが、今ならよく理解できます。
経営も同じです。儲かった年もありました。そこで勝ったと思ってお金を使ってしまっていたらすぐに負けます。
経営で勝つ、または終わりというのは、会社を売却するか後継者に譲るか店仕舞いの時です。その後で、自分で買ったか負けたかを決めれば良い。
経営中に「勝つかも」なんてよぎったらもうおしまいです。
段取り9割で仕上げが99%だったら100%を超える?
そう、だから最初と最後は十二分に気を付けるということです。十二分という言葉が存在する以上、100%を超えることがあるということです。