詩を奏でる

横浜という街の、午後9時という時刻は、いつも、 何かをするには遅すぎる時刻であり、何かをするには早すぎる時刻である。そんなときはBAR GREAT HARRYで船長の羅針盤に従う。

これは、僕がやっている哲学&ビジネスのセミナーの生徒さんが贈ってくれた言葉です。

オープン記念に、この言葉にモルトウィスキーを添えて贈って下さいました。さすがです。

時間という抽象度の高い言葉を使って、砂時計の砂が落ちていくように9時に吸い込まれてゆくが、9時という固定点に到着した瞬間に、落下しながら「遅すぎたし、早すぎた。」という言葉のパラドックスに巻き込まれ、そもそも勝ち目のない勝負に挑んでいたことに気付いた時には手遅れ。もう自分の力には及ばない世界に入ってしまった。もはや船長の羅針盤に従うしかない。

そんな情景が浮かびました。これ、実はキャッチコピーなんです。BAR GREAT HARRYを宣伝するためのキャッチコピーを考えて贈ってくれました。

キャッチコピーなのに、あざとさや、いやらしさや、まして押し売りするようなセールス色を一切感じない。ただただ綺麗な詩にしか見えない。これをキャッチコピーと分かる人はいないでしょうね。

しかも贈られた本人も普通は気づかないから気を遣わせなくて済む。本人も分からずにこの詩を公開して、それを読んだ人がなぜかちょっとbarに行きたくなる。お見事です。

すいません、本当はこれを語ってしまうと野暮なんですが、巷には買ってくれアピール全開のキャッチコピーやセールスレターしかなくて、そんなものしか書けないド素人がプロの顔をしてお金を取っていることにイライラしてしまって。

この生徒さんはコピーライターではなく、ご自分のビジネスに活かすために学ばれていますが、本業のプロなんて足元にも及ばないこんな素敵なコピーが書けますから、ビジネスでも結果を出されています。素晴らしい詩と、美味しいモルトウィスキーを頂き、ありがとうございました。

僕は今週は、火曜日と木曜日にbarに立ちます。

10月20日

10月22日

19時オープンです。

羅針盤を持って待っていますね。壊れた羅針盤で一緒に横浜の夜を彷徨いましょう♪

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