生贄解放のための生贄
君たちは生贄解放のための生贄だ
100年前、どこかの発言権のある自己中の頭の悪い人がこう言った
「う~ん、お盆に一家で盛り上がれるのなんか無いかな?」
「それならプロレスか野球でしょうね」
「ダメダメ、好きな選手が違うから家族で喧嘩になっちゃうよ・・・野球の地域対抗なら、親戚一同実家に集まって同じ地域だから同じチームを応援する。これだ!ちょうど一年で一番暑くて誰も使っていない球場が空いてたろ、ちょうどいい」
こんな安易な発想だったろう
違う?ならなんで夏ばかり盛り上がって、春の選抜野球大会は話題にならない?
お盆でみんなが集まって外でお団子を焼いたりお盆の飾りを作ったり田舎で遊んだりする時に、冷房をマックスにしてみんな家に閉じこもって熱中症と戦う未成年の怪我をおしての死闘を左うちわで楽しむ。
彼らはライバルではなく、怪我と熱中症と肩を壊すリスクと戦っている。
数年前、青森かどこかの地方大会の決勝で、ピッチャーの肩が壊れるのを懸念して監督がそのピッチャーを使わずに予選敗退したことがあった
周りにめちゃめちゃ叩かれていたけど、その選手はその後、肩を壊すことなくプロに入り活躍している。
その選手に今、聞いてみると言い。地方大会で肩を壊して甲子園で一球も投げられずに引退する人生と、今どっちがいい?
球児の夢は甲子園で散ることなのか?それともプロ野球選手になって活躍することなのか?彼らの子供の頃の夢の日記でも見て欲しい。
この時期、球児、応援団、ブラスバンド、チア、それらの家族と関係者、誰もお盆なのに休めず帰省もできない。旅行の人は大阪、京都のホテルが取れない。
夏の高校野球が秋に変わったら、原発やCO2を出す石炭発電をしなくても真夏の電気需要を乗り越えられるのではないだろうか
夏の高校野球が秋に変わったら、大人たちがここまで熱中して観ないから、肩を壊すまでピッチャーを酷使しないのではないだろうか?要は学校と監督の名誉や金や権力が薄まって、選手の第一で考えるようになる。
夏の高校野球が秋に変わったら 炎天下で未発達の子供たちをいじめなくて済むのではないか
今年が最後の球児には気の毒だけど、大人が作った悪しき習慣を変える生贄になってもらうしか、いや、そもそも大人の生贄として始まった夏の甲子園に終止符を打つ礎に。
君たちは悪くない。
そして本物ならどんな環境でものし上がれる。