頂上決戦
昨日の続きです。「白須っていうスピードスターがいるらしい。」と話題になり、川崎の職人から「俺と勝負しろ」と果たし状が来て勝負する
結果は・・・
1皿の差で僕の勝ちでした。
覚えていませんが、本気を出すと1分間で20皿くらい握れます。先輩もめっちゃ早かったですが、小手返しという技をつかったため一動作多かったんですね。あと、マグロは実は握りにくい。僕がイカを選んだのは粘着質だからです。取り損なっても皮膚にくっ付くし、一回の握りでシャリと密着する。
まぁ細かいことはさせて置き(笑)
とにかくやるからには誰にも負けたくない。勉強やスポーツは記憶力や身体能力という壁があるけど、技術力に関しては練習すれば大差がないはずだから、誰よりも練習して誰よりも工夫して誰よりも頭を使えば勝てるはず。
そう信じてやってきて、高校3年の後半に始めたワイルドブルーという巨大室内プールのハンバーガー屋のバイトでも、誰よりも多くハンバーガーを作っていました。1日に10,000人くらい来るので、まぁ作ってて楽しいですよ。こっちが本気のスピードで作ったハンバーガーがどんどん消費されて「白須君フィッシュバーガーがなーい」とかホールに言われたりして、煽られるの楽しかったな~。
回転ずしも満席でテイクアウトも並んで、握り手が風邪で2人ダウン。俺一人で握らなければ。回転レーンに寿司が一皿も流れてない。
スイッチオン!ギア5!みたいな。煽られるの好きだったな~
無駄な動きが一切なくてロボットより正確に早く作る。完全にゾーンに入ってました。めっちゃ進歩するんですよねーそういう時って。頭が切り離されて体だけ勝手に動いている感じ。お客さんはとにかく食べたい訳ですから、こういう時は一品をひたすら握る。レーンに最初に握ったまぐろが一周して戻ってこなければ需要はある訳ですからひたすらまぐろを握る。行き渡ったら次。絶対に玉子とか軍艦とか巻物はやらない。とにかく動作が一つでも多くなるものはNG。(玉子は細い海苔を巻くでしょ)
そうなんです、意外と単純作業が好きなんです(笑)
