だんだん簡単な方に流れる
先日の続きです。
そして、なぜ哲学が頂点かと言うと哲学が難しいという人が、哲学で扱うごくごく一部分の「心」だけを取り出して扱ったのが心理学なんですね。
で、心理学が難しい人が、心理学で扱うごくごく一部分の「傾聴」だけを取り出して扱ったのがコーチングなんですね。
で、コーチングが難しい人が、コーチングで扱うごくごく一部分の「相談」だけを取り出して扱ったのがカウンセリングなんですね。
こんな感じで、一部を取り出して簡単に伝えるために新しい下位概念が生まれます。
面白いことに、この系譜通りに権威や地位もピラミッド構造が形成されていて、下に行けば行くほど学問の世界からも強者からも相手にされず、当然収入も低いという構造になっています。
ですから、大人に「何を学んでいますか?」と、聞けば、この順位からその人の収入がだいたい分かります。
または「誰から学んでいますか?」と質問して、その先生が上のどのジャンルに入るかでその人の収入が分かります。なぜ哲学を学ぶのか?
それは「早いから」と、答えたのは、一番上の知の源泉から吸収した方が早いからです。
下に行けば行くほど、伝言ゲームの最後みたいに情報もパワーも失います。