グレートレース

これね、レースですから、みんな本当にずっと走ってるんですよ。でも山ですから速度は出ませんけど、それでも一位は86時間でゴール、その他多くのトップ選手は100時間くらいでゴールします。丸4日走りっぱなし、一般的に「丸一日やってたよ。」ていう時の1日って朝から晩まで、まぁ日中の8時間くらいって意味で使いますよね。でも彼ら彼女らは24時間、まさに四六時中なんです。しかも、レースですから100時間走って睡眠時間はトータルで5時間くらい、食事してる時の仮眠で繋いでるだけなんです。

丸4日間を寝ないでただ起きてろって言われても無理ですよね。麻雀やゲームしてたって無理。それを氷点下の暴風と猛吹雪でホワイトアウトした真っ暗闇の山をヘッドライトとGPSだけで登ったり降りたり走ったり。そう、420キロを真っすぐ走るんじゃなくて、登り降りと、蛇行と、しかも道が無いから迷って右往左往するので実際はもっと走っています。しかも装備一式を背負って。あと、参加した日本人がその雪山で幻覚を見て「白い女性があちこちに立ってるんですよ、怖くないですか?あ、あとその石、今たぬきに見えてます。」

そう、寝てないし疲労と空腹で幻覚を見るんです。

ちなみに幻覚を見るのはこのレースではみんな普通の事です。ただ、日本人だと雪山と幽霊がリンクすると白い女性だから怖いなと。欧米人は宇宙人とかマイティーみたいな名前の白い化け物を見るんですかね。この状況で幽霊まで出てきたらもう何と戦っているのか分からないですよね。でも一番驚いたのは、トップ選手で上位争いしているラテン系の男が、山小屋のbarに寄ってビール飲んだんですよ。僕、実はグレートレースのファンでかなりの大会を観てるんですけど、ゴールした後にビールを飲んでる人を見るだけで「おいおい、その状態で酒大丈夫か?点滴して早く寝ろ。」て心配になるくらいみんなフラフラでやつれていて瞳孔は開いてるし視点は定まってなくて左右に痙攣してるし、限界を超えてるのに酒飲むなよって思ってたのに、レース中に酒飲んでるんですよ( ̄▽ ̄;)